今回落札したLas Brumas、2024年のエルサルバドルCOEは実際にSHRUB COFFEEから野村が国際審査員派遣もされているので、下記に審査当時の所感も書き留めておきます。
今、審査当時を振り返っても鮮明に思い出せるのがこのコーヒーの圧倒的な異質感です。
僕ら国際審査員が評価するのは厳正な国内予選を通過してきたエルサルバドルのトップロット達、つまり国際審査フェーズに並ぶどのコーヒーも素晴らしいロットであることは間違い無いのですが、その中でも1位に選ばれるコーヒーはどの国も液体から相応の根拠が感じられることが多いです。
審査は数日間に分けて同じコーヒーをブラインドで何度もカッピングしながら選抜していくのですが、正直今回のこのコーヒーに関してはブラインドカップの中でも初日からずっと追いかけることができたほど明確に素晴らしかったコーヒーであり、最終日まで通して個人的に最高のスコアを付け続けたコーヒーでした。
そうして実際に1位にも輝いたのがこのロットで、争奪戦となるオークションでも無事に落札できた思い入れのあるコーヒーです。
実際に手元に届いてからは丁寧に焙煎、抽出までも極限にこだわり、皆さんにこのコーヒーの背景を知ってもらいながら楽しんでもらう、これが自分の考えるFrom seed to cupの体現です。
味わいに関してはあまりにコンプレックスなためここに書き切れないほどですが、産地に根付くコーヒー屋が一杯に落とし込んだ究極のコーヒー、興味があればぜひ体験してみてください。